有田の田の口の部分の「枠」を取り払うと、+が生まれました。心の枠をとれば、宝があります。元々有る+を見出し、磨き、人種や国境、肩書きや立場などの「枠」を超えた社会を創ります。
有田に新しい風が吹き、その風が運んでくる新しい種子。その種子は、有田に根づき、たくさんの花をつけ、有田を豊かにします。その花はやがて実をつけ、また種子となり新しい土地をふとらせます。その種をとおして豊かさは連鎖するのです。
シンボルマークは種子の綿毛をイメージし、新しい「+」の種子が加わるという意味合いを持たせています。その綿毛は有田の風土を「水(青)」「土(黄)」「火(赤)」「稲(緑)」の色彩で構成し、中心の「+」は黄金色に光り輝いている有田の未来です。枠がはじけて「+」が輝きます。私たちはAritasuです。
7年前有田に越してきたとき、有田はなんという美しく、宝に恵まれた土地であることかと、感激しました。その一方で、陶磁器の過去の栄光と成功体験があまりに大きく、町の人はそこにしか目がいかず、その落ち込みで町全体が元気を失っている状況も目の当たりにしました。起伏に富む山紫水明の里、豊かであった陶磁器の歴史がはぐくんだ商家の家並みや窯のたたずまい、お祭りや行事、歴史的な名品、匠や職人の方々の技、子供の元気なあいさつ。そして名水や紅葉、ホタルや棚田など、日本百選がこの小さな町に12もあり、更にはおいしく新鮮な農畜水産物と、そのたぐいまれな豊かさは、驚くほどです。それらを地元の方々にすごいですねと聞くと、「それは昔からある。」と、その良さや価値に、重きを置かれません。そして、「有田は何にもない。」とおっしゃいます。よそ者馬鹿者の目には、「有田は都会が欲するものが、すべてあり、しかもそれらが最高の品質である。」と見えます。この気づかれていない原石、ギャップこそが、未発掘の「宝」です。実は宝は足元にあって、我々がそれを見ていないようです。有田の田の字の枠をとると、プラスが出てきます。心のしがらみや枠をとれば、宝が見えます。みんなで宝を見つけ、磨いて、400年祭を契機に、次なる100年に向かいましょう。幸い国と佐賀の全金融機関が佐賀観光活性化ファンドを作っていただき、当社を第一号として、投資と人的支援を頂いております。また県も力強い応援を頂いており、若い人たちが、町を元気にしょうと集まっています。どうぞ町を挙げて、有田というブランドを高く掲げ、和気あいあいと、お客様をおもてなしし喜んでいただいて、有田ファンになっていただきましょう。次世代や子供たちの未来のために、面白おかしく元気よく、町づくりを楽しみましょう。全国の皆様、外国の皆様、有田は渋く、刺激があって、また本当に美しく、のんびりして、そしていやされます。ぜひお立ちより下さい。なにせ ARITA は、よく見ると、 ART(アート) と AI (愛) でできているのですから。