トレジャーハントでお揃いのうつわを。

ふたり苦労して探し出したお気に入りの食器には、色あせない思い出が刻まれます。

付き合い始めて1年が過ぎた彼とひょんなことから同棲することになったら!?
これまでの一人暮らしの生活に劇的な変化が訪れるでしょう。

 

日常の些細なことまで神経をとがらせて、毎回の食事でも相手のことをついつい気遣ってしまいます。朝も普段より早く目覚めて朝食の準備。あっ、そもそも一人分のお皿しかないし…。

 

ちぐはぐな器に盛りつけられた食事は、それはそれで味ある新鮮なものですが、やはりお揃いの食器であれば卓上がピシッと引きしまりお互いの距離も何となくちぢまる。不思議ですが世の中ってそういうものなのかも知れません。

 

それならばと国内海外の有名メーカー店へ器探しの旅へ出ても、無機質で味気ないデザインにピンとこないあなたへ、最近じわじわと口コミで広がっている、とっておきの場所を紹介します。

 

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ここは有田焼の老舗窯元・幸楽窯の古倉庫。箱にギュウギュウとつめられた焼き物は長いあいだこの屋根の下で眠っていました。

 

この幾重にも積み重なった商品の山を有効活用したいとの思いから始まったのが「トレジャーハンティング」です。トレジャーハンティングとはその名のとおり宝探しで、うずたかく積まれた有田焼をかきわけかきわけして自分にとってのお宝を見つけ出すことが目標です。

 

平皿からお茶碗、そば猪口にお手塩皿、巨大な深皿まで、普段の食事だけでなくお正月などハレの日にもピッタリな焼き物が広大な倉庫内に限りなく並びます。そして、この中の商品からどれでも指定のカゴ一杯に詰め込んで5,000円というから驚きです。

 

ただし、マンモスを狩っていた縄文時代から、得意のお味噌汁でお気に入りの彼をしとめる現代まで、ハンティング(狩り)には地道な努力と辛抱強い忍耐力がなければいけません。棚の奥底に沈んでいるかもしれない1970年代物のお皿を掘り当てたいのならば、彼をデートに誘って一緒に協力してもらうといいでしょう。

 

二人で苦労して手に入れた思い出の器は、食卓を華やかに彩りお互いの絆をますます強めます。既製品の食器にはない、トレジャーハンティングで得た有田焼ならではの味わいです。

 

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